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イオンデポジット除去剤・対策
イオンデポジットとウォータースポットの違い、除去方法、対策、クリーナーの使い方など
■イオンデポジットとは
分かりやすい例で表すと水道水を放水後に放置乾燥をさせると出来る白く乾いた輪染みをイオンデポジットといいます。イオンデポジットとは塗装表面に固着した水で落ちない汚れ跡の総称を指します。(主に輪染みをさします)
一方ウォータースポットは水滴のレンズ効果によって高温になり塗装のベースカラーが変色しシミのようになる状態を言います。硬化系コーティング完全反応前に水滴が長時間付くと同じような状態になります。一般的にこちらの方が名前が通っていますが、実際には現在の塗装ではほとんど発生しません。
よって決定的な違いは表面であるか塗装内であるか、修正できるか出来ないか、というユーザーにとっては死活問題となる大きな違いがあります。
■イオンデポジット除去剤(クリーナー)による除去方法
研磨剤入りイオンデポジット除去剤
イオンデポジットの除去は様々な方法で対応できますが、最も簡単に出来るのは研磨剤を含むイオンデポジット除去剤/クリーナー、すなわち水垢落としクリーナーのSP-1のようなシャンプー兼研磨剤入りクリーナーが一番手っ取り早いです。
しかし状態のひどいイオンデポジットの場合は対処できない場合がありますので、もう少し強いメンテナンス剤、ナノ黒コーティングコンディショナーやレべリングレジンなどが有効です。この製品はコーティング施工前の下処理にもなり大変便利です。
コンパウンドによる研磨
重度になると全体的に研磨をかける必要性も出てきます。研磨力を重視するならばシングルアクションポリッシャーでガンガン磨くしかないのですが、はじめて行うDIYとしては難易度が高いのでお勧めはできません。
DIYで色々使いたいという場合は、リスクの低いダブルアクションポリッシャー、またはギアアクションポリっシャーをお勧めします。金額的に現実的に考えれば、ダブルアクション(ランダムオーピッド)タイプになるかと思います。
研磨剤のチョイスやポリッシャー選び、磨き方などは非常に奥が深く、私自身追求しきれていない部分が大半ですが、カテゴリのバフ研磨方法・手順、車磨きの知識・用品を参考にしてください。
作業効率も高まりますし、汎用性があるので作業に幅は出ますが機材や材料に掛かるお金が半端ではなくなりますので、あまりお勧めとは言えませんが、楽しい趣味にはなります。
非研磨系イオンデポジット除去クリーナー
正直な話イオンデポジットに対する研磨くらいで塗装に決定的なダメージが入ったりすることはありませんが、研磨に対して抵抗のあるユーザーさんもいるかと思います。確かに研磨という手法は常用的に行うものではありませんし、回数をこなせば確実に塗装がすり減ることは事実です。
そんな場合に活用したいのが非研磨系のイオンデポジット除去剤です。硬貨がある場合、ない場合ありますが試してみる価値はあります。例えば市販でいえばリンレイ 水アカスポットクリーナーーが有名です。
ここではイオンデポジットとしていますが「水垢」と称されている場合も含みますので、水垢除去系の洗車用品はイオンデポジットに対しても有効に働くことを覚えておきましょう。
ホームセンターレベルで得られるような製品より強いものであれば、カーシャインさんの水垢クリーナーもかなり優秀です。さらにコーティング前の脱脂処理も同時に強力に行ってしまうようなスーパークリンシャンプーもクルーズさんから発売されています。
これらは業務用でしか流通していないようなレベルの製品を一般向けに小売りしているような製品なので割高な感じはありますが効果は高いです。
酸を使ったイオンデポジット除去剤
非研磨系でも扱いに注意が必要ですが強力な部類の製品が酸性系の除去剤です。ガラスのウロコと兼用の製品もあれば、ボディー・ガラスそれぞれ使用禁止の製品がありますので使用上の注意をよく読んで使用しましょう。
威力としては固着したカルシウムなどの金属イオンを直接融解するので一番強烈ですが、化学反応型なのでイオンデポジットにコーティング剤がかかっていると反応がいまいちです。
シラン系、ポリシラザンの被膜に関しては、被膜そのものに反応しますのでイオンデポジットも取れますがコーティングも取れます。その分効果は高いので硬化系でも効かないタイプもありますがイオンデポジットに困ったら酸性クリーナーを試す価値はあります。
問題はオーバーコート剤によって効果が阻害される可能性があることですね。一回表面を軽く研磨すると効果が挙がることがあります。フッ素混合系の硬化型の被膜は破壊されにくくイオンデポジットのみの分解をすることも可能です。
代表的な製品として私が良く使うのはカーシャインのRE-20です。
■イオンデポジット付着防止対策
まずイオンデポジットのできる要因は大気中の汚れ、車のボディーに乗っている汚れ+水です。水分が入って乾燥した際に汚れの成分が塗装面への密着性を高め頑固なものへなってしまいます。
正直な話、水分によって付着性を高めた汚れである総称=イオンデポジットはその成分によって定着性が全く異なるので対策としても完全に立てられるわけではなく条件が悪い場合は低減程度に留まります。
低減対策としては他ならぬボディーコーティングの施工です。コーティングやワックスと言ってもイオンデポジットを防止するのに適しているもの、適していないものがあります。
イオンデポジットを効果的に防ぐのなら雨の後などになるべく水分がボディーから流れ落ち、掃けたほうが好ましいので撥水性が強く水玉となって長時間ボディーに滞留するのは好ましくありません。
弱親水や疎水と言われている状態は大きな水の塊になってボディー面を流れ落ちていきますのでイオンデポジットを防止するには適しています。現時点の実験で優れた効果を発揮しているのはガラス繊維系全般です。
湿式タイプではブリスX、クリスタルガード・ワンなど、もっと効果の高かったのはガラス繊維の中でも乾式タイプでナノ黒やPG1ブラック、クリスタルガード・プロなど初期性能では非常に優れていました。
またイオンデポジットが付着した場合でも落としやすく、仮に強力定着してもコーティング被膜に研磨剤入りのクリーナーを掛けて整えるまたは落としてやれば塗装にはダメージ最小限で済みます。