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コンパウンドの種類・選び方


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コンパウンドの目の細かさと対応バフ、対応状態。ノンシリコンコンパウンドについて。

■コンパウンドとは

コンパウンドと呼ばれる物は色々な業界で存在しますが、意味合い的には合成物とか、そういった抽象的な感じです。自動車業界では良く聞く単語ですが、タイヤのゴムに含まれる合成物、研磨剤そのものの事を「コンパウンド」と呼びます。

以下で説明するコンパウンドとは塗装研磨剤としてのコンパウンドに関してです。

1-1、コンパウンドの選び方

一言でコンパウンドといっても、どのコンパウンドを使用しても同じ仕上がりになるなら、そもそも選び方自体も存在しませんが、「選び方」をある程度知っておくことが最も重要になってきます。

塗装研磨剤ですから、銘柄やシリコン入りか否かなど細かい部分は割愛するとしても粒子の細かさに関しては把握しておかないと取り返しのつかないことになる可能性がありますので慎重に選びましょう。

1-2、ノンワックス・ノンシリコンに関して

このページの下の方で推奨しているコンパウンドはノンシリコン・ノンワックスコンパウンドですが、特別拘る必要性は無いと思います。スキルとフィーリングで使い分けてください。

というのもそれぞれにメリットデメリットが存在するからです。石油溶剤が入っているか否か、その量に関しても同様のことが言えます。

基本的にシングルアクションポリッシャーで使用するにあたって、単純な意味で使いにくい(磨きにくい)と感じるのはノンシリコン・ノンワックスかつ石油系溶剤の使用量が少ないコンパウンドになるでしょう。

こういったコンパウンドは切削能力に長けており効率よく研磨できる上に、コーティング剤を施工する際に脱脂する必要性が発生しないというメリットが存在し、さらに技術次第で仕上がりをコントロールしやすいという特徴がある場合が多いです。

その分雑にポリッシャーを使えば暴れやすく、力をかける方向やポリッシャーの回転をよく理解していなければ仕上がりも悪くなります。力で制すことは出来ません

逆にシリコンなどの艶出し剤や、石油系溶剤を多く使用した製品は、ポリッシャーを当てた時の滑りがよく、ポリッシャーを雑に捌いても挙動が乱れにくくコントロールしやすいという特徴があります。

更に含まれている有効な研磨剤の量や質によっては研磨性能も同時に発揮できますので、物によっては脱脂工程が発生する面倒くささはあっても、結果的に仕上がりまでの工程が楽で簡単になったりもします。

デメリットとしては、シリコンによって磨き目が見えなくなるので、視認確認での仕上げが困難になり、脱脂工程を入れて確認し、再度研磨しなければいけない場合もあり、滑りがいいゆえに確実に研磨性能が犠牲になり仕上がりまでの時間は長くなる場合が多いです。

以上のメリット・デメリットを考慮してコンパウンド決定の一助となれば幸いです。ノンシリコン・ノンワックスはよく目にしますが、ノン石油系溶剤という製品はお目にかかったことが無いので分かりませんが、石油系溶剤に関しては少なくともどんな製品にも伸ばす為に入っていると思います。

%に差はあるでしょうが、臭いなどで判断するほかないでしょう。あまり多すぎるものは好ましくないです。石油系溶剤がワックスの代わりになるような成分だったらノンワックスは語れませんが、その辺りの定義も曖昧で、「取りあえず書いとけ」的な謳い文句になっている気がします。

2-1、粒子径の細かさ、荒さに関して

最重要かつ最低限覚えなければならない知識なので最初に解説を入れます。当ページでは「仕上げるための研磨」を前提としていますので、塗装剥離を目的とした粒子の番手に関しては解説しませんのであしからず。

粒子径を表すにあたって、番手・・・例えば#3000番のように表す場合と、単純に粒子径~μと表記されている場合があるのですが、番手とμをリンクさせる確かな情報が無いので何とも言えませんが、番手に関しては数値が大きくなるに従って微粒子、μは小さければ小さいほど微粒子(あたりまえか・・・)になります。

たとえばホルツのコンパウンド(鏡面仕上げ用)では#9800で0.5ミクロンですから、単純計算で#5000で1μ、#3000では2μ付近の研磨粒子になるということでしょう。

研磨粒子の大きさも所詮は公称なので本当のところは磨いてみないと分からないなんて事が常であるのが現状です。なぜなら全ての粒子径が同一ならいいのですが、あくまで平均の大きさであるという意味合いが強いらしく、0.5μ粒子の粒子の中に2μクラスの粒子が結構混ざっているなんてこともありえるからです。

ということで。とかく使い心地がメーカーによって異なるのが「コンパウンド」であり、ハッキリ申しますと、私自身路頭に迷っている状態で、日々使いやすいコンパウンドを発掘しようと思っています。

2-2、細目コンパウンド

3Mコンパウンドで言えば5980コンパウンド。ペーパー目など明らかに認識できる細かい傷などの除去を目的とした、切削研磨専用のコンパウンドです。10μ前後?

当HPのポリッシングの工程では細目コンパウンドは使用しません。と言いますのも目が粗く、シングルで使おうものならボディーエッジ部分はすぐに薄くなって下地が出るくらいの研磨力ですし、このレベルのコンパウンドを使用するなら、仕上げに+2工程は確実に必要です。

2-3、極細目コンパウンド

3Mならハード・1-L5982コンパウンド。このタイプは切削能力も持ち合わせており、小傷なら追える研磨性能ですし、ハイパワーシングルなら下地を出すことも可能です。3~5μ。

淡色なら仕上げ用として使用することも可能で、確かに艶出しレベルの性能はありますが、私はこれで仕上げは良しとしません。一般的に見てキレイ、艶がある、ピカピカというレベルになることは確かです。こだわる人なら仕上げとしては不満でしょう。

2-4、超微粒子コンパウンド

3Mならハード・2-L5985コンパウンド。淡色・濃色共に仕上げと艶出しレベルの調整研磨が可能です。淡色ならこのレベルのコンパウンドであれば視覚的にバフ目が浮き出して目立つことは少ないです。1~2μ。

ただしこのレベルでは磨き目が特に目立ちやすいソリッドブラックを仕上げるにあたっては技術を要します。

2-5、超超微粒子コンパウンド

1μ以下の粒子径のコンパウンドを「超超微粒子コンパウンド」と定義しましょう。本当のプロに言わせればこのレベルの研磨剤を使わずとも解決できる問題がほとんどなんだとか・・・。

しかしながら私にもこのレベルのコンパウンドは少なくとも必要で重宝します。3Mは元から粒子径表示がないので?ですが、ウルトラフィーナ コンパウンドHGエクストラ・ファイン等がこのレベルなのでしょうね。

2-6、粒子径・濃淡色の使い分け

厳密に言えば濃淡色で使用するコンパウンドの粒子径を変えると言う行為は間違っています。何故ならその考えが、淡色は目立ちにくく、濃色は目立ちにくいからコンパウンドを使い分けましょうという考えだからです。

淡色であっても目立たないだけで、実際の塗装面は濃色で仕上げた時よりも研磨による切削傷が多く残った状態になっており、濃色用の仕上げ方でオーバークォリティーにする必要性はないのかもしれませんが、基本的に仕上げ用に関しては使い分ける必要性はないように思えます。

唯一あるとすれば、淡色で塗装面の状態が著しく悪い場合は、目の粗いコンパウンドでポリッシングすることにより、時間効率を向上させることができます。見えないクオリティー(感じることはできるクオリティー)を追い求めて、時間効率を無視する必要も無いという考えなら使い分けは有りだと思います。

塗装の状態が普通で、下地処理程度のポリッシュを目的とするのならば、濃色車を仕上げる用にコンパウンドを用意したほうが何かと便利だと思います。

3-1、使用するコンパウンドの決定

いろいろな銘柄のコンパウンドを混用することは出来る限り避けたほうがいいでしょう。「使ってみないと分からない」という事も書きましたので矛盾してしまいますが、使用するコンパウンドは段階的に粒子径が用意されているコンパウンドに統一したほうがいいと思います。

通常DIYならコンパウンドを多用することもないかと思いますので、色々な種類、銘柄のコンパウンドを試して使うことも困難なので、ある程度見切りをつけないと、お金の無駄です。また実験的に研磨力や仕上がり状態を確認できるテスト車両やパネルの用意も難しいはずです。

いろいろな銘柄を使用して自らのポリッシング仕上げ工程を確立するのには非常に多くの経験が必要で、今までに40台前後磨いた(全台がフルポリッシュではないですが)私でも、中々コレダ!という組み合わせは無いです。

というのも塗装の種類・状態・硬度によってコンパウンドの適性も変わってくるので、ココまで突き詰めることは、まずDIYの領域では不可能です。

ということで無難に使えて信頼のおけるコンパウンドを以下に挙げておきます。残念ながらシリーズで統一して使い分けるにあたって紹介できるメーカーは一つしかありません。

3-2、住友3Mコンパウンドシリーズ

王道中の王道のコンパウンドで板金業に限らず自動車業界に広く普及しているコンパウンドです。種類が多いのは良いことですが、種類が多すぎて違いが分からず使い分け方が不明である製品があるのは玉に傷のような気がしなくもないです。

線傷を除去するようなディープポリッシュでなければ、組み合わせとしてハード・1-L5982(極細目)、ハード・2-L5985(超微粒子)、2‐L5986・ダーク、またはウルトラフィーナ コンパウンドHGの3つを組み合わせて仕上げれば大抵のボディーカラーでは仕上がります。

さらに微粒子で超超微粒子と表記されている(トライザクトフイニッシュ・エクストラ・ファイン超超微粒子5988なんて言うのもありますが、使用したことがないので何とも言えませんね。ウルトラフィーナHGより微粒子ということでしょう。

ちなみにTOYOTAの厄介なボディーカラーである202ソリッドブラックもウルトラフィーナなら(オーロラマークを出さず)問題なく仕上がりますが、シングルアクションで磨くならば技術は要しますので、研究してください。適当に磨けばオーロラは間違いなく出ますのでコンパウンドだけに頼って消すことはできません。

※オーロラマーク=強い光を受けた時に確認できる、もやっとしたバフ目のこと。

ちなみに3Mコンパウンドは種類が多く間違いやすいので注意してください。カット1-Lなどのカット~シリーズは高硬度塗装用らしく、若干高額ですが切削能力には優れますが、その分仕上げに持ってくるには???という感じです。

ちなみにハード1-Lでも淡色ならば仕上げ位の艶は出ますが、自身の判断にお任せし、仕上げ用のコンパウンドの使用を決めてください。自分が満足である仕上がりが得られるか否かが最大の問題なので。

目の見分け方ですが製品名の後ろに番号が振ってあります。1-Lから5982の番号が振ってあり、エクストラファインでは5988になっていますので、番号が大きいほど微粒子になっています。

これは同研磨剤シリーズでの順番なので容量・用途容量が違うコンパウンドは全く番号が離れていたりするので、あくまでも5980~5988までの見分けにしてください。(ウルトラフィーナは350mlのタイプが5987の番号です)

ちなみに5989、5990も存在しますが純粋な研磨剤ではなく艶出し剤なので省かせていただきます。


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