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ポリマーの種類と性質


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コーティング剤やカーワックスに含まれているポリマー成分の種類とその性質の解説

■ポリマーの種類とは


低分子化合物の結合体の巨大分子のことをポリマー(高分子)というのですが、これを塗装膜表面にコーティングすることをポリマーコーティングといいます。これはポリマーとカーワックスの違いに書かせていただいたとおりです。

一言でポリマーと言っても、その種類は様々なものが有り発揮する性能や性質もそれぞれ異なります。このページではどのようなポリマーがどのような性能を発揮するのか一例として紹介します。

シリコンポリマー(珪素ポリマー)

かなりの数の変性化学元素が存在し恐らく自動車用のコーティング剤の中で最も使用されているポリマー成分なのではないかと思います。呼び名もガラス素、シリコーン、シリコン、珪素ポリマーなどと様々です。

同じものでは有りませんが同系列の変性された化学元素を持つポリマーであると考えます。主な性質は艶出し、高硬度被膜、他成分と融合させた高耐久性などです。

フッ素ポリマー

有名なテフロンもフッ素ポリマーの一種で、同じテフロンの呼び名でも私が知る限り4種類の化学元素のテフロンが存在します。同様に同じ「フッ素ポリマー」の表記でも変性系で自動車用の中でも10を超える種類があるとされています。

よって効果持続性などは必ずしも同一では有りません。フッ素ポリマーの主な性質は防汚性能、発油性能が有名で自動車コーティングに留まらず活用されています。

高い防汚性能からコーティング被膜層の中でも最外層に位置される構成が多いのが特徴です。ガラス繊維系コーティングでもフッ素ポリマーを使用して防汚性能を高めています。

レジンポリマー

ガラスリペアなどにも使用され、使用方法によっては透明度、硬度が高く艶に優れた被膜を形成することが出来るポリマーです。最近ではレジンポリマー入りの市販コーティングも多くなってきており今後も増加傾向に有ります。

他ポリマーとのなじみや相性は今のところ当方で確認できておらず不明ですが、ガラス繊維系コーティングの珪素・フッ素複合ガラス被膜に一緒に結合できれば耐久性向上などに貢献できそうな感じがします。

アクリル・ウレタンポリマー

アクリル・ウレタン系はスプレー塗装に入っている塗膜形成の主成分になっているものなので塗装とのなじみが元々良く、補修・傷埋め効果があるワックスによく添加されています。

艶出し効果にも優れており、塗装表面の平坦化効果も高いのが特徴です。しかしながら過去のポリマー成分となりつつあり最近ではアクリル・ウレタンポリマー入りワックスは主流からかなり外れているようです。

■ポリマー以外のコーティング剤成分


帯電防止剤

帯電しやすいポリマー(特にフッ素系のテフロンなどの)コーティング剤を施工すると被膜が帯電して埃を吸着しやすくなってしまいます。このため一部のコーティング剤(私の知る中でブリスXなど)は帯電防止剤によって埃吸着を抑制しています。

IPA(イソプロピルアルコール)

ガラスコーティング等や自動車の水抜き剤などによく使用されています。コーティング剤に入っている意味としては施工性向上の為がメインで効果性能等には一切関係がないと思われます。

特に硬化反応を起こすシラン系などはシラン以外の成分を揮発させ、さらに塗装に出来るだけ無害なIPAを薄め液のような形で使用しているものだと考えられます。

シラン(化合物)

常温硬化ガラスボディーコーティングの主成分です。空気中水分と化学反応を起こしてシラノールという物質が出来ます。この物質から水分が抜けて石英ガラスが出来るというのが仕組みになっているようです。

シランも数十種類の化合物があるようで同じシラン系のコーティング剤でもその性質は全く同じとは限らないようで硬化実験でも確かに全く同じ結果にはなりませんでした。

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