車のガラスリペア方法


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ガラスリペア(補修)の要点手順とリペアが効く範囲やヒビが広がる原理などの知識について

■ガラスリペア(ヒビ補修)の要点手順


ガラスリペアの方法やコツなどは商品を購入した時に作要領所が同封されているはずなので手順に従って作業を進めていただくのが基本ですが、プロ・業務用、一般的な市販品のリペア作業の要点と手順を簡単に解説しておきます。

1,ガラスリペアの範囲で出来るヒビか?

ガラスリペアで対応できるヒビの範囲はせいぜい2センチ四方程度のヒビに限ります。それ以上のヒビに対応しているという謳い文句のガラスリペア剤もありますが大体後からヒビが成長して交換に至っています。

ダメで元々、試してみるのもいいですがあまりに大きなヒビをリペアして走行するのは相応のリスクを背負うことになります。内外の気温差で急激にヒビが広がる(走る)事がありますので注意してください。

1-2,なぜヒビは成長する(広がる)のか

ガラスのヒビは急に広がることがあります。これは極端な例で考えてみると分かりやすいのですが、例えばガラスのコップをガスコンロにかけると割れてしまいます。

物質のほとんどは熱されると膨張する性質があります。ガラスを熱すると膨張する部分と熱が伝わらず膨張しない部分が出てきます。ガラスは金属のような粘りがないので急に熱すると割れるのはそのためです。

特に自動車ガラスでは合わせガラスを使用しているため自動車内でエアコンの風向をフロントにしていると内外のガラスの膨張率の違いで反りが発生し、ヒビなどが急激に成長する原因になります。

2,ガラスリペア剤を用意する

市販のガラスリペアキットもそんなに種類が多く出ているわけではありませんので、効果の比較等は難しいのですがキット内容などの充実度から言ってホルツ ガラスリペアキットなんかが無難でしょう。

ガラスリペアのキット内容は保持する吸盤、インジェクター、ピストン、可視光(UV)レジン液、硬化したレジンをそぎ落とす剃刀なんかが 入っています。どのガラスリペアキットも大体同じでしょう。

3,補修面の清掃

ガラス補修の時に一番忘れやすいのが衝突点の清掃です。だいたいリペアを行うのだからガラスの清掃は大抵の人が無意識に行いますが、衝突点の清掃は怠りやすいので注意しましょう。

衝突点が少し欠けて凹んで周りにヒビが広がるというのがガラスリペアが効く典型的なパターンで、衝突点の欠けた部分に砂などが入っているコトが多いため押しピンなどで軽くカリカリ削ってハンディークリーナーで吸い取っておきましょう。これで清掃完了です。

4,ガラスリペアの実施

清掃が終わったらリペア作業の開始ですがリペアキットには必ず作業要領の詳細が記載されていますので熟読して始めましょう。ガラスリペアの注意点やコツを挙げさせていただきます

4-2,UVレジン液取り扱い注意点

ガラスリペア剤のUVレジン液は非常に高価な液剤でガラスリペアキットの価格の大半を占めます。少量しか入っておらず恐らく失敗をカバーできる量はないでしょう。

UVレジン液はUV(紫外線)によって硬化するので太陽光線の下で作業すると硬化が始まります。曇っていてもUVは存在するので特に紫外線の多い初夏~夏場にかけては青空整備は避けて屋根下で行える環境を作っておきましょう。

どうしても屋根下で出来ない場合はなるべく朝か夕方の日が傾いた時間帯に日陰になる方向で作業する手元に(ダンボールなどで自作して)影を作って作業しましょう。これで十分です。

4-3,真空引きと注入の注意点

UVレジンを注入する時は同胞のインジェクターとピストン、言ってみれば注射器でガラスのヒビに入り込んだ空気を真空引きしてその隙間にレジン液を注入してヒビを消すという作業になります。

いかにヒビに入り込んだ空気を真空引きで抜き、エアの混入していないレジン液を圧入出来るかがキレイに補修できるか否かの分かれ道になります。補修のコツは大半がこの部分なので慎重に行いましょう。

真空引きの時間は補修キットによって異なりますが少し長めに取りましょう、この時レジン液が硬化する失敗が多いようなのでピストンごとタオルなどを厚く巻いて硬化を抑制してください。

補修面の内側は車に乗り込めば確認できますのでキチンとエアが真空引きされているか確認しましょう。内側から軽くトントン叩いてやるとエア抜きがうまくいくケースもありますがヒビが酷い場合は止めておいた方がいいでしょう。もっともそれくらいの衝撃でヒビが広がってしまうようなら補修は厳しいともいえます。

4-4,フィルムの設置と硬化

真空引きが終わったらUVレジン液を注入して指定時間経過したらインジェクターとピストンを取り外して補修面に空気が入らないようにレジン液で浸された状態で滑らすようにフィルムを置きます。

この状態になったらほとんど完成です。太陽光に当る状態にして指定時間放置して硬化を待ちます。硬化したら剃刀の刃で余分な硬化成分をこそぎ落して終了です。

衝突面の欠けが大き目の場合は目立ちやすいので表面をガラスコンパウンドなどで磨いてやるる若干仕上がりが良くなります。

■ガラスのヒビと車検


フロントガラスにヒビがあると車検に適合しません。実務に当っているとガラス交換をしなければいけないと思っているユーザーも多いようですがそうでは有りません。

視界を妨げるようなヒビが入っておらず補修可能な範囲のヒビであり、なおかつヒビが拡大しないように補修してあれば車検に合格(保安基準に適合)することは可能です。

ただし視界を妨げるようなヒビ、補修可能か否かは自動車検査員の判断に委ねられる部分も有りますので何センチまでのヒビまでは補修してあれば大丈夫だということは一概に言えるものではありません。

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