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ヘッドライトレンズの曇り・黄ばみの除去


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車のヘッドランプの経年によるくすみ、曇り、黄ばみが起きる原因と除去方法について

■ヘッドライトに黄ばみ・曇りが起きる原因


近年のヘッドライトレンズはほとんどの場合が樹脂でありちょっと昔の車だとガラスなんていうことも有りましたが今ではまず有り得ないことで、素材に違いはりますが樹脂を型で抜いた製品になっています。樹脂である以上紫外線等での劣化は避けられ無いということです。

1,水分混入による曇り、黄ばみ

この場合に限っては樹脂パーツの素材劣化に起因するものではなく、水分進入による曇りなので対策が全く別になります。ジャンル的に洗車~的ではないので軽く解説しておきます。

ヘッドライトのユニット内に水分が入る原因としては、自分で電球交換などをしたときの取り付けミスや湿度が高いとき、雨天時に交換作業を行った、ユニット後部のゴムパーツの劣化などが大きな原因でまれにユニット本体の接合不良などもあります。

一番の原因であるユニット後部のゴムパーツは交換すれば水の浸入は止まりますが、一度取り外して内部の水分を完全に除去乾燥させる必要があります。長い間結露を繰り返すとレンズ内側に水分で呼び込んだ汚れが付着して黄ばみ、クスミが除去できない状態になることがあります。

この状態になってしまうと除去はナカナカ難しくなってしまいます。

2,表層コートの劣化

一番多いのがこの現象でしょう。ヘッドライトレンズは紫外線に晒されることも、ヘッドライト点灯時の熱に晒されることも考慮して作られている製品で樹脂をそのまま形成してそのままというワケではなく特殊なコーティング(塗装)を施されています。

残念ながら全メーカーで同様のコートをしているかどうかは分かりませんが同じような処理はされていると思います。劣化の原因は、やはり紫外線は大きいと思いますが加えて熱が長時間加わること、以外にワックスやコーティング剤に含まれる石油系・有機溶剤などの付着放置がかなり影響を与えていたりします。

3、樹脂素材劣化

なんとも言えませんがコストダウンの影響!?かなんだか分かりませんがバブル期に生産された自動車全般と比較して現行生産車は樹脂パーツの劣化が早いような気がします。

昔から車種によってレンズの傷みが早い車種などは存在しましたが、今はその傾向が全体的に強く出ているよう無い気がします。それとも昔は私自身が気にしていなかっただけなのか・・・。

素材劣化の主原因は紫外線と熱です。ちなみにディスチャージ(HID・キセノンなどと呼ばれる)ヘッドライトはアーク放電の原理なのでかなり強烈な紫外線を照射します。そのため電球のガラスにはUVカット機能が付いていますがハロゲンよりは紫外線量が多いと思いますので劣化原因の一端をになっている可能性はあります。

■ヘッドライトレンズの黄ばみ、曇り取りの方法


上の原因のうち修正が効くのは「2,表層コートの劣化」のみです。内部の曇りは水分を抜いて解決しなければレンズ脱着出来るものは少ないので事実上清掃は不可能に近いです。

危険な表面研磨の落とし穴

ヘッドライトレンズの表面が曇ってきて気になり、色々と情報を探してプラスチックコンパウンド などで対処した人も少なくないと思いますが、かなり危険な落とし穴が有ります。

磨いてキレイにするところまではOKです。事実上劣化して黄ばんだコート層を除去しなければ透明感は回復しませんから・・・ところがそのコート層は何のためにあるの?と言う部分を突き詰めると樹脂部分の劣化対策です。

コンパウンドで除去すると一時的にかなりキレイには回復することが多いですが、そのままにしておくと以前より劣化スピードが早くなってしまいます。再度磨くとまた白くなったり、黄ばんだりするペースがだんだん早くなり、最終的には交換以外手段が無くなってしまいます。

プラスティックコンパウンドでの黄ばみ除去

コンパウンドはなるべく専用のプラスチックコンパウンド 、または対応できるだけの微粒子コンパウンドを使用しましょう。

恐らくヘッドライトの表層コートには樹脂では最も透明度が高いといわれるアクリル系(不明です)の物を使っていると思いますので荒い粒子のコンパウンドやバフを使うならウールなんかを使うと余計に白く曇ってしまうことになります。

また、危険なので熱の発生が多いシングルアクションのポリッシャーでは(低速では可能ですが)間違っても磨かないようにしましょう。耐熱性と言っても摩擦熱に勝てずに簡単に変形してしまいます。出来れば手磨きでコツコツ作業した方が無難でしょう。

曇りが取れたら空拭きしてコンパウンドを完全に除去しましょう。この時点でピカピカになり満足できれば次の工程に進めますが、全く変化が無い、少ないようなら素材劣化の可能性がありますので簡易的対策は断念せざるを得ないでしょう。

無機系コート剤でコーティング

樹脂は油分が浸透しますので石油系の物はなるべく使わないに越した事はありませんし、触れさせたくありません。コンパウンドでの黄ばみ除去が完成したら一応脱脂してからコーティングの工程に入りましょう。脱脂は中性洗剤などで軽く洗って、水分を拭き取れば問題ないです。

逆に強めのシリコンオフなどはこの時点では避けたほうがいいかもしれません。(経験上シリコンオフで拭いた位では変質しなかったと思いますが)無機系のコート剤なんですが数種類考えられます。

1つ目はガラス系やガラス繊維系ですが、これらも珪素系で劣化しにくいですが強固な保護被膜と言う観点では耐久性に乏しいと言う点と、若干表層に浸透するような感じの製品もあるので適合としては△です。これらで済ましてしまいたいという人は問題は無いとは思いますが不十分な感じは否めません。

最も好ましいのは硬化系ガラスコーティングの施工ですが、キシレンなどの有機溶剤を触媒にしているタイプもありますので少し注意が必要です。これらの製品は一応樹脂パーツに影響が出ない範囲の製品が多いのですが万が一を考えるとお勧めできません。

シロキサン、もしくはシラン系のガラスコーティングの重ねがけをオススメします。これらも多少の劣化を起こすことはありますが磨きなおし→再施工が出来ますし透明度が高く保てます。まだ当方でも実験中ではありますが現状で最も有効な手段だと感じています。

膜厚が稼げるのはシロキサン系で主にホイールコートに使用されていたりします。洗車の王国さんホイールクリスタル 、カーシャインさんハードクリスタル、クルーズさんのホイールコーティングなどがシロキサン系で全て購入確認済みです。

ちょいと高額ですがクルーズさんのホイールコーティングはシャバシャバではなく若干の粘度があり最も膜厚感でる強力なコーティング剤です。容量が少ないのが玉に瑕か・・・。少量でかなり伸びますので工夫して施工してみてください。

市販品の樹脂光沢復元剤も珪素化合物(シリコーンetc・・・系)なので対策としては間違っていないと思います。多少のリスクを伴いますので作業は自己の責任の下で実施してください。

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