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酸性系クリーナーの効果と注意点


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酸性系のイオンデポジット(ウロコ)除去剤などの効果と注意点について 

■酸性系クリーナーとは 


酸性系クリーナーとは読んで字のごとくPHが酸性に傾いたクリーナーで一般的によく使用されている中性カーシャンプーや、強洗浄・脱脂効果を狙ったアルカリ系とも違った用途・目的で使用されることが多いです。

その多くがガラスのウロコ落としやボディー、ガラスを含めたイオンデポジット除去剤として販売されています。一般的なカー用品店では見たことが無いのだけど?と思われるかもしれませんが、その通りです。

手に入れようとすれば以前は業務用として仕入れるしか手段がありませんでしたので一般ユーザー層は「在る事すら知らない」状態でしたが現在はインターネットで容易に購入することが出来ます。

それでも「インターネットで探さないと見つからない」レベルの製品である理由は使用上のリスクの問題があるからだと考えられます。酸は酸でもガラスなどに固着したシリカ系のデポジットを除去するためには「溶解」が必要であり強力な酸を使う必要があります。

リスクとは使用することによって酸でガラス面が白濁してしまったり、同じくボディーの塗装面が曇ってしまったりする現象であり、怖いことに使用方法の間違え方によっては確実に起こってしまうからこそ「リスク製品」なのです。

さらに使われている酸によってはかなり恐ろしいことが起きる可能性がありますので使うユーザー側にも知識が要求されます。よって以下に解説いたしますので製品選び、及びに使い方には十分注意してください。

酸の種類に注意

これは適切な表記が無い限り見抜くことは到底不可能で、大抵の場合「無機酸・有機酸」などとなっていますがコレはまあ普通の表記でこれ以上求めることもないです。

問題は「フッ化水素酸」を使っているか否かと言う点なのです。ガラスを溶解する酸として使用される酸がフッ化水素なので良く使われていたらしいのですが、実はフッ化水素は調べてみると劇物・毒物に指定されている薬品です。

と言うことで表示せずに一般ユーザーに販売してしまってはいけないものです。劇物・毒物に指定されているからにはそれなりに危険な薬品であり、素手で使用した場合などには骨にまで浸透して組織を破壊することもあるようです。

確かにフッ化水素酸のクリーナーは劇的に良く落ちます、それこそ怖いほど良く落ちるのですが実際に怖い薬品だとは思っていませんでした。なぜ管理人が使ったことがあるかと言うと「表示なし」でかなりの製品が出回っているからです。

販売側も認識が無いのか分かりませんが現在でも「フッ化水素」入りのウロコ落とし・イオンデポジットクリーナーは販売されています。短時間でガラスが白濁してしまう製品はフッ化水素酸が使用されている製品の可能性が高いです。

あえて危険な製品を使ってみたいユーザーは良いですが、私は使用する気持ちは起きませんでした。「フッ化水素」は使っていませんとの表記があるものを選びたいところです。この表記があるということは販売側が少なくとも危険性を認識している証拠でもありますので安心できます。

カーシャインさんにパーフェクトリムーバーRE20という酸性のクリーナーがありますが、この製品が私に危険な酸性クリーナーの存在を教えてくれた製品でもあり、私が現在使っている酸性系のクリーナーでもあります。

酸性系イオンデポジット除去剤のメリット・デメリット

なんと言っても通常の洗剤やは全く歯が立たないイオンデポジットがいとも簡単に除去出来てしまう手軽さが売りです。研磨に抵抗を持つユーザーには持って来いなのではないかと思います。

さらに、このクリーナーが必須なタイプのコーティング剤も存在します。実験で分かったのですが、常温硬化系のガラスコーティングは軒並み被膜が硬質でガラス質に近い物質で構成されているためか、イオンデポジットが付くとガラスに付いたモノのように容易に除去できなくなってしまうケースがあります。

このような場合は研磨が必須になってしまうところですが、せっかく耐久性の高いガラスコーティングの被膜なのに毎回研磨系のメンテナンスで削ってしまっては元も子もありません。

そこで活躍するのが酸性系のクリーナーなのです。アルカリやキレート系の水垢落としでも全く除去できなかったようなデポジットがいとも簡単に溶解除去出来ます。ガラス系被膜にも効果的で定期的なメンテナンスで被膜を復活できます。

※ガラス系被膜も少なからず溶解しますが研磨系よりは適しているということです。

デメリットは価格が高めであることです。このあたりは何とかならないものかな?と思いますが比較する製品も少なく需要も爆発的では無い為、安売りも期待できず悩ましい問題ではあります。

後はフッ化水素を含んでいなくとも、酸性には変わりなく、取り扱いは危険でリスクは少なからず伴うということです。この「リスク」は使用上の注意を誤ったときのダメージの大きさのことです。

使用方法は簡単で、施工難易度が高いというわけではありません。間違えてしまったときのダメージが大きい=施工リスクが高いという表現をしています。

酸性系クリーナーの使い方(裏技含む)

上には施工リスクが高いと書きましたが、使用方法を間違うと痛い目にあうのはどんな物でも同じで、鉄粉除去剤や粘土、アルカリクリーナー、カーシャンプー、コーティング剤それぞれ使い方があります。

すなわち使い方さえ間違わなければ安全に使用できるということです、また大前提にはフッ化水素を使っていないクリーナーという点がありますのでよろしくお願いいたします(フッ化水素が駄目と言う訳ではなく薬品的に危険だからです)

ということでここでは主にカーシャインさんのパーフェクトリムーバーRE20についての使用を前提に話を進めて行きたいと思います。PCSさんのイオンデポジットクリーナーも中々使い心地がいいのですが表記に不安がるため説明は差し控えます(使用上の問題は特に感じません)。

1,使用前の脱脂

酸性クリーナーはアルカリクリーナーのように万能タイプではなく対象面の状態によっては殆ど効果を発揮できない場合があります。主な悪影響の要因としては油分です。

もちろんクリーナー中に界面活性剤が配合されているタイプが殆どなので油分分解能力は皆無ではありませんが頑固な油分やシリコン系の強力は被膜があると被膜は分解するものの肝心なデポジットまで到達できないことがあります。

脱脂は脱脂で洗車時に行っておきましょう。といいますか洗車を行ってから使用すると思いますので問題ないとは思います。ガラスに関してはセリウム強力なウロコ落としで予め擦ってから使用するとかなり効果が上がります。

余談ですがガラスのメンテナンス用品に関してはアクアウイング さんに行けばすべて解決と言う感じです。ガラス研磨剤からパッド、機械磨き専用バフやガラス用ポリッシャーまで完全にそろっています。

2,裏技ラッピング保持

???と思われるネーミングですがサランラップを使った裏技です。酸性系のクリーナーで怖いのはとにかく乾燥してしまうのが怖いのです。アルカリもそうですがPHの傾きが大きい液体は乾燥するにつれて酸性なら強酸に、アルカリなら強アルカリに傾きますので大変危険です。

酸性の場合には観想して放置してしまうとガラスの白濁が取れなくなってしまったり、ボディーに関してはくすみや、ザラツキ(厳密に言うと素焼き状態のような感じ)の発生に繋がります。

とは言え普通に施工していると結構すぐに乾いてしまいますのでサランラップで湿分保持をしてあげるわけです。こうすることにより適正なPH・濃度のクリーナー溶液を任意の時間安心して放置できますので効率的に作業することが出来ます。

施工はやわらかいスポンジ(使い捨てが良いです)で塗り広げてラッピングの繰り返しでラッピングは継ぎはぎだらけでOKです。対称面のデポジットが酷い場合は放置時間である程度対応できます。当方確認では10分程度の放置は問題がおきませんでした。

放置が完了したらラップを剥がして一度全体的になでるようにスポンジで擦ってやると気持ち分効果が高いような気もしますが、この作業はお任せということで大量の水でしっかり洗い流しましょう。(このときにマイクロクロスなどで拭き流しても良い)

この裏技は鉄粉除去剤使用時など、いろいろな場面で使用できるので是非試してほしいです。

3,除去状態確認作業

面白いことにRE-20を使った後はボディーの塗装面なら疎水、ガラスなら親水状態になります。すなわち素材本来の状態です。白濁部位やザラツキが出ていないか水分を拭き取りながら確認します。

またイオンデポジットやウロコが部分的に取れていない箇所がある場合は再度部分施工しても良いと思います。ただしクレーター化している部分には効果がありませんので、全く除去できないという場合はクレーター化している可能性を考えなければいけません。

※主な注意点の補足

鉄粉によるボディーのザラツキが極度に酷い車、チョーキング(粉吹き状態)を起こしている車に関しては使用を控えたほうが良いと思います。クリーナーが鋼板に影響を与える可能性があります。

またコーティング施工車でガラス硬化系コーティング剤の被膜は破壊されると思いますので、認識した上で作業を行ってください。特に膜厚の稼げていない硬化系コートは完全ではないにしても表面は剥離溶解すると思います。

比較的膜厚の稼げるシロキサンの硬化型やシラン系を重ね塗りしてある場合はメンテナンス用としてOKだと思います。リセット&メンテナンス用として使用しましょう。

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