This page:洗車コーティング実験室 TOP > 車磨き・バフ研磨 > 車磨きの知識・用品 > 研磨性能と機材(ダブル&ランダムアクション)

研磨性能と機材(ダブル&ランダムアクション)


スポンサード リンク



ランダムオーピッドなどで系魔力が弱い理由と研磨力を引き出すための機材。

ダブルアクション&ランダムオーピッド

研磨性能が低いと言われているダブルアクションポリッシャーやランダムオーピッドサンダーですが、実のところ同じ出力(消費電力)ならばシングルアクションポリッシャーと変わらないポテンシャルを持っています。

研磨性能が低い理由としては、塗装に当てるまでにその仕事効率を殺しているからです。シングルアクションが一方向に回転するのに対し、ダブルやランダムは細かい振動をするのですが、その振動=微細な往復運動をスポンジが吸収してしまうため研磨性能が「低く」なっているのです。

すなわちバフが振動を減衰・吸収するダンパーになっているから研磨性能が低く抑えられているだけで、使う物を使えば非力と言われているマキタのBO5010でも塗装を剥離する事は容易なのです。( 現行はパワーアップした300WのBO5030)

分かり易く例をあげるとすると・・・車のバンパーやボディーなどの簡易補修などではランダムサンダーなどを使用して塗装や錆を剥離するのですが、その時に使用するのはサンディングディスクです。(要は紙やすりみたいなもの)

マジックパッドに直接貼り付けて使うのでマジックパッドのクッション分は振動吸収しますが、ほぼダイレクトに発生した力が加わるため発生した往復運動と回転力はサンディングディスクを介して塗装を剥離する力になります。

バフのスポンジは自らがよじれる事によって振動がダイレクトに伝わらないようになっていますが、サンディングディスクは厚さがありませんからよじれません。またコンパウンドの代わりとなっている研磨剤がサンディングディスクは一体化されていて「固定的」です。

研磨力は研磨される対象物、研磨する機材(バフやパッドなど)、研磨剤(コンパウンドやヤスリ)がそれぞれ固定されているほど、同じ出力で同じ研磨剤でも研磨効果が高くなります。これは単純に力が被研磨物から逃げなくなるため仕事率が上がるからです。

ここでは極端な例として挙げさせていただきましたが、自動車塗装の美観を向上させるにあたって使うための実例として「使える例」を挙げさせていただきます。

低反発ウレタン

通常のバフと認識されているのはスポンジ=ウレタンフォームのバフだと思いますが、最近は低反発タイプのウレタンバフが出てきました。DIYの市場に普及していないことが悔やまれますが、オークションなどを駆使すれば手に入ると思います。

低反発ウレタンバフにも柔らかめ、固めと種類はありますが通常のウレタンフォーム(スポンジ)バフに比べるとかなり固くて反発力があります。特にダブルやランダムが発生する「速く細かい振動」に高い反発力を示し、加圧のようにゆっくりとした荷重には低い反発力を示す特性があります。

このため普通にバフを当てた時にスポンジバフのように自らがよじれて振動を吸収するのではなく、細かい振動に反発し、その反発力で追従して動くため研磨力が高くなります。

書いたことは極めて理屈っぽいですが、実際に低反発ウレタンバフをボディーに当てただけで「これは削れる」と分かるほどの違いがあります。

目を粗くするのではなく、ウレタンの目の細かさでありながら発生した振動(仕事量)を、よりダイレクトに伝えることによる研磨力の向上という良い事例です。

短毛ウールバフ

正直使ってみた感想として、回転を主体としない運動をするランダムオーピッドやダブルアクションではウールバフは使用に適していないのでは?という気がしないでもないです。

確かにウールバフを使えばスポンジよりも研磨力が上がることは確かですがウールバフは「毛」ですから、ランダムアクションでは毛が暴れるような感じで感覚的には良くありません。出来るだけ短毛の製品で、「研磨」として使う時に加圧気味で使用するといいと思います。

シングルでは単方向回転になるので毛先がそろってコンパウンドで切削するような感覚で研磨することができます。

※短毛ウールが削れる理由

短毛ウールバフの切削能力が高い理由は素材的な要素ももちろん大きいのですが、ランダムアクションやダブルアクションで研磨能力が低い理由の一つである「バフスポンジによる研磨力の減衰」が少ないからです。

厚みのあるスポンジよりもマジックパッドから直でウールが出ているような感じになっており、薄いので減衰される力が少なく比較的ダイレクトに伝わるので研磨力が高いのです(素材的にもダイレクトで伝わる要素を持っています)

硬めのパッド

パッドの硬さは研磨力よりも作業性に関わってきます。特にシングルポリッシャーの場合は研磨力に影響は少なめです。ダブルアクションやランダムオーピッドの場合は作業性はもちろんのこと加圧時のレスポンスが変わってきますから研磨性能にも若干の変化があります。

ただ選択できるパッドが設定されている機種自体が少なく、オリジナルで加工するくらいしか手がない場合も多いです。もしくは流用できる製品を探す、など面倒な点も多いです。

高切削作用のコンパウンド

単に目が粗い場合も研磨作用は強くなりますが、仕上げ工程が増えるために結果的に時間がかかります。目が細かくて淡色であれば仕上げ用として使えるようなコンパウンドでも切削作用の高い研磨剤も存在します。

コンパウンドは奥が深く、私もそこまで詳しくないです。書き出すと数ページに渡るので詳細は割愛しますが、ダブルアクション用のコンパウンドで「なんだこれは?」と思ったのはクルーズジャパンで販売されていた3000という製品で、シングルのように熱を加えなくてもガンガン削れました。

さすがにソリッドブラックは仕上げとしては使いませんでしたが、仕上げ磨きまでの前工程としては十分に使用できましたし。面が荒れるわけでもないので仕上げ磨きは3Mのウルトラフィーナ コンパウンドHGなどで撫でるだけで仕上げることができ、作業時間も速くなりました。

研磨剤の多くはシリコンや溶剤分が多いのでしょうが、このS3000は研磨剤の成分たるものが多いのか異常に粉が出ます。削れる理由として他の研磨剤と比較した時に異なるのはその点でした。

3000は業販用で、DIY用としては手磨き用として販売されているエクストラカットが同程度の製品かと思われます。業務用の製品で輸入品ともなれば類似する性能の製品もあるのでしょうが、高額で用途の少ない製品だけに色々試しで購入するのはDIYレベルでは難しいのが問題点です。

現に私自身コンパウンドに関しては、これだ!と強くお奨めできるものは少ないですし、語れるほど多くの製品を使ったことがありません。悩ましい問題の一つとして認識しています。

まとめ

以上がダブルアクションやランダムオーピッドの研磨性能が低いとされている理由と、それをいかにして補う「機材や道具」があるのかということを書かせていただきました。

決してダブルアクションでは傷取りの様な研磨ができないわけではありません。「条件」を揃えるのがシングルアクションより難しく、出力的な問題と工程数で不利な点があるだけです。

続編として「機材」以外の部分ランダム&ダブルアクションで研磨する技法についてを書く予定です。


スポンサード リンク