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クエン酸によるイオンデポジット除去


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クエン酸のイオンデポジット除去性能を水道水と比較実験。

■クエン酸の作用

クエン酸のキレート作用としてよく知られているのがカルシウムイオンを封鎖する効果があるということです。これがクエン酸のキレート剤たる所以です。

要は固着したカルシウムイオンをクエン酸水溶液中に捕まえることができる=カルシウムイオンが対象物から固着解除される。というのがイオンデポジットが落ちるメカニズムのようです。

という事でイオンデポジット除去に関する実験も行ってみたいと思います、実際問題すでに昔実験したことがあるのですが、効果はあります。あとの詳細は画像を交えながら結果を解説しますのでご覧ください。

■イオンデポジット除去実験

簡単な実験で普通の水拭きと、クエン酸水で拭くのはどちらがイオンデポジット除去できるのか試してみます。デポジットは水道水で作ります。(使用環境やワックス・コーティング被膜、カーシャンプーによるデポジットなどで結果が異なる場合があります)

今回はクエン酸に効果がないのか、有るのかをハッキリさせる為に35%濃度にも達する超絶に濃いクエン酸水溶液を使った除去実験を行います。

クエン酸実験の様子

実験方法としてはコーティング比較実験で行っていた、耐イオンデポジットの実験と同様に、水道水を吹きかけて加熱乾燥させます。

今回は簡易的な実験なので最終的な温度は65℃くらいでした。加熱乾燥時間は20分という事で本実験に比べるとソフトな条件になっています。

とはいえ画像2枚目を見れば分かるかと思いますがガッツリ固着してそうな予感です。この状態から水洗いのみとクエン酸水溶液を使って除去能力の比較実験を行います。

kuen-j3.jpg

3枚目が水のみを使ってマイクロファイバークロスで若干擦り落とす様に拭いてみました。条件が結構ソフトだったせいかイオンデポジットの固着は甘め。一応確認できるような痕跡は残っていました。

続いて4枚目はクエン酸水溶液(35%)で拭きあげた様子です。正直この濃度になると、再度水拭きしないとべたつきますし、残留すると塗装にも影響しそうです。

分かりにくかったのでマーキングしましたが、ほとんど目立たなくなりました。写真だと限界がありますが、肉眼で光源の角度を変更しつつ観察すれば確認できます。

普通に目を凝らす程度じゃ分からなくなりました。

効果と結果

という訳で最初に宣言したとおり、反則レベルの濃度にはなりますが、クエン酸自体にイオンデポジットを分解除去する力はあります。実験しなくても電気ポットなどのカルシウム分解除去剤にクエン酸が有名であることからも「効果がある」ことは明らかでした。

ただし塗装の様なデリケートな部分に使えるのか、そして濃度がどの位なら効果があるのか?そして使えるとして塗装への負荷はどの程度か?などなど細かい部分を突き詰めるとDIYで実用していいのか分からないといいますか、責任が持てない部分ではあります。

ただ濃度が濃いほど効果が高く、高い濃度でも短時間の接触なら影響は無い、または少なく、濃い溶液をそのまま放置すると影響が出ることは分かりました。(影響に関しては次の実験ページ)このページの実験は以上です。


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