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下地処理・メンテナンス剤の実験





高額な下処理剤の代品を探す実験

Zymolワックスの下地にシュアラスタースピリットを使用する愚行(検証実験と結果)

■Zymolワックスの下地処理に他製品を使用する実験に関して

実験に至った動機、実験の概要、その結果を書かせていただきます。

動機「なぜ専用品以外での処理を試すのか」

単刀直入に言わせていただくと、Zymolワックスの下地処理剤であるHDクレンズは施工処理が非常に面倒だったからです。(非常に短絡的なのですが私にとっては非常に重要なことでした)

まず問題のHDクレンズに関してですが、ザイモールワックスの実験ページの随所に登場しますが、決して簡単で手間要らずな処理剤ではないです。

施工方法はシリコンオフやワックスオフのように塗ったらすぐに拭き取る→繰り返しで仕上げる。という手順で、これを忠実に守って繰り返していけば完成するので決して難易度が高いと言うわけではないのです。

ただ手間がかかるのです。=面倒くさい(非常に)ということで、さらにその液材の性質に関してですが、シリコンオフのようにさらっとしている液なら塗って拭き取るのに対して抵抗もないですし、残りというものも気にすることなく処理できます。

しかしながら、HDクレンズに関してはドロっとしたクリーム状。伸びに関しても良くないですし、良くないからと言って多めに使えば拭き取りが大変(重く)なってしまい、コスト的にも厳しい下処理となってしまいます。

ドライの状態で結構擦るアクションが多いため無駄なスクラッチを増やす懸念も拭えません。また湿度、温度が高いと施工性がさらに悪化します(これはHDクレンズに限ったことではありませんが)

短期施工を繰り返すワックスの下処理剤の手間が「こんなに掛かり過ぎていいのか?」、他に手を抜ける方法があって、効果の違いが極端に出なければ良いのでは?・・・コレが実験の動機です。

実験の概要「どうやって検証するか?」

難しく数値化したり、測定したりは一切無しです。ワックスが短期施工サイクルの捨て膜コートであることは自分の中で動かぬポジションなので、要はその捨て膜として働く期間=単純に撥水維持期間、艶感を目視で比較してみようかと思います。

防汚性能なんかも重要なポイントになってくるのですが、目視で確認して違いが分かれば注目していきたいと感じています。

実験に関してはすでに実行済みで、zymolワックス”カーボン”施工時の下地処理工程で、まずボンネットの半分を正規推奨品であるHDクレンズで処理、もう半分をシュアラスターのスピリットで処理しました。

成分が混合しないように処理、拭き取り、ワックス施工、施工後の拭き取りには全て別のクロスを使用しました。こういったときに兼価版のマイクロファイバークロスは重宝します。

実験結果に関して「経過報告」

下地処理中に関しては、シュアラスタースピリットで施工した部分よりHDクレンズで処理した部分の方が明らかに艶が出ており、すでにワックス施工済み?という感じすらしていたので差は感じました。

しかしながらワックス施工後に関しては、流石のzymolワックスという事なのか?艶に差は感じなくなってしまいました。要は全面に渡って素晴らしい艶を感じることができるに至ったと言うことです。

ちなみにワックス施工後の撥水状態に関しては、全面同じようにZymol特有の滑水性の良い強撥水で特に差は感じませんでした。

2週間弱経過後の様子

夏場ということもあってか、普通に考えて効果減退早いな~と感じてしまいました。ワックスの限界か・・・初期の保護能力は高そうなんですが、高温→雨ともなると一発で見る眼で分かる撥水減退を感じますね。

ただ、この状態に関しても左右差は見られません。防汚性能に関しては比較が難しいという事もありますが、明らかな違いを感じないことは確かです。つまり結論として、今現在の状態として体感できるような性能差は出ていないと言うことになります。

途中ですが、現状の考え

あえて結論とはしません。まだ後々問題が出るかもしれませんし、私も人間ですからコロッと言う事が変わるかもしれません。

ただ短期ではありますが、今の状態を見る限りでは特別HDクレンズを「使わなければいけない」という事ではない。と言えそうです。

ただし、使った方が良いことには変わりありません。ザイモールワックスの下処理剤が何故天然成分だけで構成されたピュアクリーナーなのか?考えれば分かります。ワックスも天然成分だからです。

下処理剤は本来塗装に直接働きかけ、余分なものを除去する役割があります。せっかく天然成分で拘りぬかれて作成されたザイモールの下にシリコンや石油成分を残してしまうのか?

性能差が出なくとも、塗装にストレスが少ないのはどちらの下処理剤なのか?そういったことを総合的に判断すると、HDクレンズの意味も見えてくると言うものでしょう。

それでもなお、下処理剤はHD以外でもいいのでは?と言いたい理由は、「ワックス施工のベースには(本物の)ガラス繊維ケイ素系、またはガラス硬化系コーティングを入れる」という事がワックス施工における、私の条件になっているからです。

ワックスは塗装よりも酸化スピードが速い、すなわち塗装にとって酸化促進する物質になりえます。ただしケイ素系のベースを入れた場合にはこの限りでは無いと思うのです。

それはケイ素系の被膜が塗装よりも酸化しにくい物質だからです。もちろん混和物の場合が多いですから、完全無機だ、酸化しない等という無意味な理論は言いません。塗装よりも酸化しにくい被膜である。これで充分保護委膜と成りえます。

コレによって酸化促進の懸念は消す。そうすれば下地処理剤の成分にそこまでシビアになる必要性は薄れるのでは?というのが現状の考えです。

下地処理の重要性を考える

上記の事は決して下地処理の手を抜こう♪とかそういった事ではないです。面倒さゆえに手を抜いて処理するくらいなら、簡単な処理をキチンとこなしたほうがいいですし、施工頻度にも影響すると思います。

洗車もコーティングも結局メンテナンス頻度がモノを言いますから、面倒臭くならないことが重要です。

上でも書いたように私の場合はベースにケイ素系を~と言うことですが、ワックスの下処理をどうにか簡易的に!とは考えましたが、ベースの手を抜く・簡略化することは考えませんでした。

あくまで捨て膜と考えた部分の処理を簡略化出来ないか?という思想です。

ミディアムクリーナーの研磨性を検証

スイスヴァックスの下地処理剤であるミディアムクリーナーの研磨性を検証します。

■ミディアムクリーナーの検証

専用下地材を購入した経緯

そもそもカーワックスを使用するにあたって専用のクリーナーを購入する気は全くありませんでした。下地は研磨で作って脱脂して施工すれば、それで問題無いと言いますか最大限に性能を引き出せるでしょ?と思っていたからです。

しかしながら掲示板の中でザイモールを使用するにあたって専用の下地処理剤「HDクレンズ」なるものを使用した場合と、使用しない場合では艶の感じが全く違うというではないですか!?

これはもしかしたら塗装の下に吹く「プライマー」のように定着促進効果などが有るものかも知れない、ということで専用クリーナーを購入しました。

名前がミディアムな理由を探ってみる

スイスワックスには通常のクリーナーミディアムクリーナーストロングクリーナーというように3種存在します。名前のとおり、ストロングが1番強く、ついでミディアム、通常のクリーナーは艶出し兼処理剤ということです。

施工方法で疑問に思ったのが・・・ストロングを使った場合は、ストロング→ミディアム→クリーナーの順で使用し、仕上げで使うクリーナーは「たっぷり使用する」と記載されています。

コレってまるで研磨剤の荒目から順に仕上げていくような感じ?と思ってしまいました。ミディアムクリーナーのインプレでも同じことを書きましたが、気になっていたので実験を実行することにしました。

■ミディアムクリーナーで傷消し実験を行う

ということで。傷消し効果比較実験と同様の手法で光沢度の変化を見ながら、傷消し効果や研磨性を確認してみたいと思います。

まずは何もしていないパネル光沢度です。光沢度は50です。
なるべく加圧しないように塗ってみましたが、何せ拭き取りが重いので擦らずには完成できません。ということで若干擦っての結果です。

+37ポイントです。コレだけでワックス本体を施工したのと同等の効果が出てしまいました。やはり艶が出たというよりも・・・傷が薄くなっているような気がします。
ということで、ミディアムクリーナーを使って手磨きの要領で擦ってみました。仕上げはマイクロファイバークロスで拭きとりました。

結果は御覧の通り、ポリッシャーで磨いたくらいの光沢復元が確認できました。というのも、コレはやはり研磨効果っぽいです。ソリッドの塗装なんかをゴシゴシ擦れば一発で判明するかと。
一応確認のためにマスキングを剥がして確認してみると・・・凄い効果です。コレが純粋なコーティング剤だったら、ある意味凄いです。

しかしながら、研磨剤が含まれていると考えると、加圧が多くなりがちな製品にも関わらず、磨き斑や跡が残らないのは処理剤としては優秀ですね。(施工性は悪いですが)

以上の実験結果を持ちまして、ミディアムクリーナーは若干の超微粒子研磨剤と石油系溶剤などを含むクリーナーだと思います。(普通のクリーナーには「研磨剤を一切使用しない」の表記がありますが、ミディアムクリーナーには記載がありませんし)

成分だけ聞くとありきたりですが、中身は灰色の泥のような感じで、臭いも若干しか石油系の匂いは感じず、他には見られない不思議なクリーナーです。

ザイモールチタニウムの下地処理にも使用してみましたが、問題なく極上の艶と強撥水効果を発揮していましたので、適しているのだと思います。ワックスに限らずコート剤の下地処理などにもオールマイティーに使用できそうな予感がします。

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