洗車-洗う順番と拭き取る順番の極意
洗車時の洗う順番と拭き取る順番を環境や車の状態に順応して変化させる必要性について
■車を洗う順番・拭き取る順番
この順番というちょっとした問題はプロでも人によって、かなり拘りがあって異なったりします。私の基本はトータルクリーニングで考えると室内→足廻り→ボディーです。
ただし、状況に応じて足廻りに高圧などを使う必要性が無い場合は足廻りを最後に回すこともあります。細分化するとボディーの中でも洗う順番がありますが、基本的に私の持論は上から下、すなわちルーフトップから洗い始めます。
DIY青空洗車ではプロのように自由に水量水圧が使用できませんし、洗車場では時間制限があったり、屋根が無い場合は乾燥が早いためスピード勝負な部分も出てきます。
よって適当な部分から手をつけて乾燥防止のため流す→最後にルーフのような洗い方をするとルーフの洗剤が再度ボディーの他の部分を伝って流れますから濯ぎ効率は悪くなります。こういった観点でルーフから洗車をしようという持論になっています。
しかしこれはあくまで基本であって、私の場合はこういったマニュアルが頭に有りながらも、毎回同じ動きをするわけではありません。環境と車の状態を考えて基本を元にしながらも順番をシャッフルします。
日が差し込む角度による順応
基本的に直射日光下での洗車は好ましくない・・・というかするべきではないのですが、いつも早朝や夜ばかり洗車できる人ばかりではないでしょう。そうなってくると少しでも屋根があるような洗車や、気持ち日が傾いてからの洗車が最低条件になるわけです。
このような状況下では日が差す角度によってボディーの温度が著しく異なり、放射温度計で確認したところ、日の差す角度によって同じ1台の車で鋼板温度が部分によって2倍以上異なることもありました。
温度の高い所は一番乾燥が早く、イオンデポジット化しやすいうえに、高温下で付着したイオンデポジットほど落としにくく強力で厄介です。
以上を踏まえると洗車の順番はまずルーフトップは最初に洗うとしても、日が当たって高温になっている部分に関してはなるべく洗剤や水が掛からないようにして、日の当たっていない部分から洗車を進めて、高温部分はよく水で冷却を兼ねて流水してから洗車を行うことが好ましいと言えます。
そして拭き取りに関しては一番最初です。最後に洗い終えたら、最初に拭き取る。これが乾燥によるイオンデポジット化を防ぐ手段となります。他の部分も乾燥しそうな場合は順次シャワーノズルをスプレーミストなどのモードにして水分を保っておくほうが賢明かと思います。
汚れ具合による順応
私はマッドガードやフェンダーライナー付近の泥汚れ具合によってボディーと足廻りの洗車順番を入れ替えます。泥汚れなどが酷い場合は高圧スチームが使える洗車場で洗い流して、さらに泥の塊などがある場合はボディー用とは別のスポンジであらかじめ落としてから正規の手順で洗車を始めます。
この場合は明らかに上から下への洗車ではなく一度汚れの酷い下部を洗車してから上部ルーフを洗車して、下部へ下ってもう一度洗うという手順で、下部に関しては2回洗車しているような形になります。
コレは上から下にという絶対ルールを作ってしまうと、たとえばフェンダー周りに泥はねがあって、その汚れをそのまま横のスポンジワークで洗うと泥の塊をドアの中心部分に引きずりながら洗うような形になります。
こういったことは、よく気をつけていれば防げることですが、見落としや勢い余ってという可能性を潰すために事前に除去してスポンジに大量に傷の原因となるような砂や泥が巻き込まれ無いようにするためです。
逆にこういった汚れが無い時はセオリー通りの洗車手順で洗車します。タイヤに関しては先に洗いますが、私の場合はホイールもスポンジ(専用)洗いなので、足回りの汚れが少ない時に関しては最後にスポンジで洗って流水で濯いで拭き取って完了させます。
こういった汚れ具合による順番パターンの組み換えをしてみると、効率のいい自分だけの手順が見つかるかもしれません。プロのように環境が固定できないDIY青空洗車の私たちは様々な環境や状態に応じて洗車手順を臨機応変に変化させる必要性があるということです。
■トータルクリーニング・パターン別の順番一覧
1、室内清掃編
エアがある場合はまず室内をブローして埃などを飛ばす→シートクリーニング→マット類取り外し→フロアカーペット清掃→フロアマット類清掃→インパネなど内装の清掃・保護→ガラス内窓清掃。→室内終わり。
車内消臭・清掃はこちらを参考に
2、足廻り清掃(※足廻りの汚れがひどい場合)
足廻りの汚れがひどい場合は、ボディーよりも先に足廻りの洗浄を行います。用意できる限りの高圧で足廻りの泥系の汚れを吹き飛ばす(フェンダーライナーにこびりついたものなど)→フェンダーライナーブラシ清掃→濯ぎ→タイヤ清掃→濯ぎ→ホイール清掃(スポンジにて)→濯ぎ。足廻り洗浄終わり。
足回り・下回り洗浄はこちらを参考に
3、ボディー洗車(足廻りの汚れ具合によって2番)
マッドガード等下部の汚れが酷い場合のみ予め高圧などで吹き飛ばし後、予備洗浄(別スポンジ)→全体の汚れを高圧などで流す(自宅前の場合は流水でもOK)→ルーフトップ→ピラー→ガラス→ボンネット→フェンダー→各ドア→バンパー→下部細かい部分。洗車終わり。
拭きとりは乾きやすい部分から優先して行い、イオンデポジット化を防止します。窓ガラスは乾燥が早い傾向にありデポジットが付くと取れにくいので取りあえず早めの水分除去を行う。→全ドアを数回開閉後に垂れた水分を除去→隙間の水分を丁寧に除去(ブロワが使えると楽です)。拭き取り完了。
※乾く前にシャワーノズルのモードをスプレーやミストして加水し洗車中の乾燥は絶対に防ぐ。気にし過ぎくらいでちょうど良い。濯ぎはパネルごとに行っても良い。
基本の手洗い洗車の方法知識はこちら、細部の洗浄・トラブル対処等はこちら、洗車用品の徹底解説はこちらを参考にしていただければ幸いです。
4、ダメージなどの処理
優先度的には鉄粉の除去が最優先で、研磨を伴う処理はできる限りのダメージ処理を行った後に行います。他は複合していても特に優先順位を設ける必要性を感じません。
多岐にわたる塗装ダメージ、シミの対策はこちら
5、下地処理(研磨を伴う処理)
ルーフトップ→ピラー→クォーターパネル→ボンネット→フェンダー→各ドア→バンパー→ロッカーパネルなど下部。研磨剤の拭き取りも同様の順番で行います。
バフ研磨方法・手順はこちら
6、コーティング施工
乾式施工で(ワックスなど)で粉が出る場合は研磨などと同じくルーフトップ→ピラー→クォーターパネル→ボンネット→フェンダー→各ドア→バンパー→ロッカーパネルなど下部→ホイール。拭き取りも同手順が好ましいです。
拭き取り時の粉などが無縁な場合は順不同で構いませんが、時間短縮するためには自分が動きやすい決められた導線を作っておくことが重要です。
自動車コーティング剤比較実験やカーワックス・コーティング知識、カーワックス・コーティング施工を参考にしてください。
以上管理人の考える全基本工程の順番です。